- 保育士歴16年、現役保育士が執筆
- 3児の母
ねらいは…?作品例も知りたい!
目次
折り紙指導のねらいとポイント
折り紙は、子どもたちにとって楽しい遊びであると同時に、重要な学びの機会でもあります。折り紙指導では、以下のようなねらいと働きかけのポイントを意識することが大切です。
ねらいと期待される姿
- 手先の器用さを育む:折り紙を折ることで、細かい動作を練習し、手先の器用さを向上させます。
- 集中力を高める:折り方を理解しながら進めることで、集中力を養います。
- 達成感を味わう:完成した作品を見て、自分で作り上げた喜びを感じることができます。
保育士の配慮と支援のポイント
- 手本を示す:保育士が実際に折り紙を折って見せることで、子どもたちが理解しやすくなります。特に、三角折りのような基本的な折り方は、目で見て学ぶことが大切です。
- 個別のサポート:子どもたちの中には、折り紙が得意な子もいれば苦手な子もいます。個別にサポートを行い、特に苦手な子には後ろから手を添えて一緒に折るなどの支援を行いましょう。
- 声かけの工夫:折り紙の形ができたときには、「三角になったね」「丁寧に折れたね」といった声かけを行い、子どもたちの達成感を高めるようにします。また、色や形についても具体的に言葉にして伝えると、子どもたちの理解が深まります。
- 自由な表現を促す:折り紙に慣れてきたら、自由に折り紙を使った遊びを提案し、子どもたちが創造的に表現できる環境を整えましょう。これにより、折り紙への興味をさらに引き出すことができます。
初めての折り紙指導
折り紙は、紙を折ってさまざまな形を作る楽しい遊びです。特に初めての折り紙指導では、基本的な折り方をしっかりと教えることが大切です。ここでは、三角折りの指導方法について詳しく説明いたします。
三角折りは折り紙の基本中の基本です。このステップは、後の複雑な折り方の基礎となりますので、しっかりとマスターしていきたいですね。
事前準備
活動の前に折り紙の中央に1本の線を引いておきます。これが出来上がり線になります。
きちんと折る
それでは、具体的な手順を以下に示します。
- 折り紙をひっくり返し、事前につけた出来上がり線が水平になるように置きます。
- 上下の角を近づけます。角と角がぴったり合うように意識して折ります。角がぴったりと合ったら左手で押さえます。「角が合う」ことを意識できるようにゆっくりと見せてあげましょう。
- 右手の人差し指を垂直に下ろし、折り目の中央を押さえます。
- そのまま右端まで指を動かします。
- 再び折り目の中央に戻り、今度は左端まで指を動かします。
- きれいな三角ができました。
作品例
いろいろな色の折り紙で三角を折り、お弁当を作りました。
おまけ
導入におすすめの紙芝居
折り紙指導の導入でおすすめするのはこちらです。三角折りの指導にぴったりの紙芝居です。
『おりがみおったら…』
脚本・絵/江波ノッコ 出版/童心社
初めての折り紙におすすめの参考図書
『5回おったらできあがり!!はじめてのおりがみ』
著/新宮文明 出版/高橋書店
他にもこちらもおすすめです。
『5回で折れる かざれる!あそべる!おりがみ』(全4巻)
作/いしかわまりこ 出版/汐文社
いかかでしたか。
折り紙を通じて、子どもたちは手先の器用さや集中力を養うことができます。保育の指導やご家庭での遊びの参考にしていただけると嬉しいです。
今回の記事は以上となります。